背景
オンプレミスで提供しているパッケージソフトにおいて、運用管理の手軽さやコスト削減などのメリットからサービス利用者側、提供者側の双方が、 クラウド化への思いを募らせていました。また、顧客情報の取り扱いに伴い、システムへの高セキュリティと高信頼性も求められていました。
課題
- システムへの高セキュリティと高信頼性の実現
- システム構築に伴う初期投資や運用コストの削減
OpenCanvasの利用イメージ
Before
オンプレミスでサービス提供。クラウドサービス化に対しては、セキュリティへの懸念、システムの信頼性や使いやすさなどを不安視する利用者も少なくありませんでした。
After
オンプレミスで提供していたサービスを集約して、クラウド上に地銀向けの投信信託・保険販売システムを再構築し「ABIC ASSET CLOUD」の提供を開始。顧客情報をしっかり管理できるセキュリティを備えたクラウド基盤として、「OpenCanvas」が採用されました。
導入効果
OpenCanvasの導入効果
システムの高セキュリティ化・高信頼性化の実現
「OpenCanvas」はNTTデータが約40年にわたって全国の銀行に提供している「ANSER」を活用したクラウド基盤であり、「OpenCanvas」利用者は、その上にシステムを構築する事で、高いセキュリティと障害に強い安定稼働を実現可能です。また、銀行や官公庁が求める監査への対応、ストレージのディスク破棄証明書の提示など、運用に際して必要な日本独自の基準をクリアしています。
コスト削減の実現
オンプレミス時はシステム構築や運用時に全国の地銀のデータセンターに出向く必要があり、その負担は重かったです。「OpenCanvas」を使ってクラウドサービス化することにより、システム構築に伴う初期投資や運用コストの費用削減を実現しました。
ユーザビリティの向上
「OpenCanvas」は金融機関システムとセキュアに接続できる仕組みを持っており、オンプレミス時には使えなかった各支店や部署からのタブレットや端末からのアクセスが可能となりました。
お客様の声
株式会社NTTデータエービック
運用統制部岡村氏
OpenCanvasを選んだポイントとは?
当社の顧客である全国の地銀は、NTTデータのネットワークサービスを長年利用しており、NTTデータが手がけているクラウドサービス上で実現するサービスであれば、安心して利用いただけると考えました。
ただし、NTTデータグループだからといって、グループ内の企業の製品を利用するという制約はなく、当然、他社のクラウドベンダーのインフラサービスも比較を実施。その上で、やはり顧客の評価を含めたトータルの信頼性から「OpenCanvas」に決めました。
「OpenCanvas」を採用したことで、セキュリティと信頼性の高さ、柔軟性を実現し、トータルで最短距離のサービス提供が実現できたと確信しています。
今後の展望について
オンプレミス版のときには使えなかった支店の環境でも利用できる為、行内の利用層が広がったという声も頂いています。
また、「ABIC ASSET CLOUD」内の統計データを利用し、当社が持つ投信評価情報と組み合わせることで、取引実態を踏まえた新しい投信分析レポートを提供できると考えています。
お客様プロフィール
株式会社NTTデータエービック
- 資本金
- 3億2,312万円(2021年3月期)
(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 100%出資) - 売上高
- 15億3,902万円(2021年3月期)
- 従業員
- 69名
- 所在地
- 東京都港区赤坂4-15-1 赤坂ガーデンシティ6階
- 事業内容
-
- 金融商品の評価・分析および情報配信サービス
- 金融機関向けパッケージシステムの開発・販売
- 金融マーケティングシステムのコンサルティング
- URL
- https://www.abic.co.jp/homepage/corporate/outline.html
OpenCanvasに関する問い合わせは以下をクリック。